1位:NVIDIA(エヌビディア)
NVIDIAは、GPU市場で最も評価され、認知されている企業で、GeForce、Quadro、Tesla、GRID、NVSのような製品ラインは、ゲーム、プロフェッショナルなグラフィックス、データセンターなど、さまざまなニーズに対応しています。
最近では、ChatGPTに代表される生成AIに特化したGPUをNVIDIAが手掛けるというトピックもあり、さらに大きな注目を集めている世界的大企業です。
2位:AMD (Advanced Micro Devices)[エーエムディー]
AMDは、Radeonのブランドで知られるGPUを生産しています。
ゲームとプロフェッショナルなグラフィックスのためのGPUを提供しており、特に価格と性能のバランスにおいて競争力があります。
つまり、コストパフォーマンスの高いGPUを世界中に供給している優れた企業であるということです。
3位:Intel(インテル)
Intelは、CPUで世界的に最も有名な企業ですが、統合型グラフィックスソリューションを提供することでも知られています。
IntelのCPUには、GPUを内蔵したモデルが多くあり、エントリーレベルのグラフィックスニーズに対応しています。
裏を返せば、プロレベルのグラフィックスニーズを満たしているのは、NVIDIAといった企業になるかもしれません。
4位:Apple(アップル)
iPhoneやiPad、Macbookといったハードウェアで世界一の人気を誇るApple。
そのAppleが自社で設計(デザイン)したM1チップというGPUを開発し、GPUメーカーとしても存在感を発揮しています。
2023/6には、新しいMacbook Air 15インチや、Mac Studio、Mac Proが発表されました。
Mac Studioには、M1チップを進化させた「M2 Max」、「M2 Ultra」という高性能GPUが搭載されており、高い注目を集めています。(価格も約30万円からとかなり高価格となっています)
5. Qualcomm(クアルコム)
Qualcomm(クアルコム)は、モバイルデバイス向けのAdreno GPUに強みを持っている世界的半導体メーカーです。
そもそもGPUとは?
GPU(Graphics Processing Unit)は、グラフィックス処理を専門に行うためのコンピューターのプロセッサーです。
もともとは、画像や動画の表示などの高度なグラフィックス処理を効率的に行うために開発されましたが、その高度な並列処理能力を活かして、非グラフィックス関連の計算タスクにも使用されるようになってきました。
GPUの特徴を挙げてみます。
並列処理能力:
GPUは多くの小さなコアを持っており、これにより多数の計算を同時に行うことができます。この特性は、画像や動画のピクセルごとの処理などの並列処理に向いているため、高速なグラフィックス処理が可能です。
GP-GPU(General-Purpose GPU):
これは、GPUをグラフィックス以外の一般的な計算タスクにも使用するための技術やアプローチを指します。深層学習や数値計算、シミュレーションなど、並列処理が必要な多くのアプリケーションでGPUが利用されるようになっています。
APIとフレームワーク:
CUDA(NVIDIAのGPU向けの並列計算アーキテクチャ)やOpenCL(オープンスタンダードの並列計算フレームワーク)など、GPU向けのプログラミングインターフェースやフレームワークが存在します。
急速な進化
GPUの技術は急速に進化しており、コンピューターグラフィックスやゲーム、さらにはAIや機械学習の分野での性能向上を目指して、継続的に新しいモデルがリリースされています。
少し前には、仮想通貨のマイニングの大規模計算のためにGPU需要が一気に加速しました。
最近では、GPUの並列処理能力は、機械学習やディープラーニングの分野での計算に大きく貢献しています。これにより、複雑なモデルを短時間で訓練することが可能となっています。