半導体の会社分析

半導体の排ガス処理装置で高シェアを誇る【カンケンテクノ㈱】

カンケンテクノ

カンケンテクノ㈱という会社をご存知でしょうか。

半導体の製造過程で排出される排ガスの処理装置で高い世界シェアを誇る日本企業です。

今回はカンケンテクノ㈱についてレポートを投稿したいと思います。

カンケンテクノは、「産業を加速させつつ、環境保全に貢献している会社」

カンケンテクノの主要サービス

カンケンテクノは、半導体プロセスで発生する有害な排ガスを地球環境に問題ない形で処理する「排ガス処理装置」を製造・販売・保全サービスを展開している会社です。

公式ウェブサイトを参照しますと、

  • 除害装置
  • 脱臭装置
  • VOC処理装置
  • 除湿装置

の4つの装置群を展開しています。

スマートフォンやパソコン、データセンターなどに欠かせない半導体チップ、半導体製品を製造する上で、必ずガスが発生します。

そのガスの中には、有毒なものがあり、そのまま大気に放出してしまうと、地球環境が汚染されてしまう可能性さえあります。

そのため、半導体プロセスには排ガス処理が必要不可欠。

産業を前進させるため、情報化社会を進展させるためには、さらに半導体チップ、半導体製品が広く普及することが求められます。

さらに半導体そのものにおいても技術革新が要求され、たくさんのお金を使って、人を雇って、設備を買って、研究開発を進める必要があります。

しかし、それだけではダメなのです。

産業を推し進める傍ら、かならず配慮しなければならないのが、地球環境をきちんと保護していくことです。

産業を推し進め、いまより便利な情報化社会を目指しているのに、そのせいで環境を犠牲にしてしまっては、本末転倒です。

そこで不可欠なのが「排ガス処理」という分野だと私は思います。

「排ガス処理」に大きな強みを持っているのが、カンケンテクノ㈱という会社であり、「産業を推し進めつつも、環境保全に貢献する会社だと、私は思いました。

主要取引先は名だたる企業ばかり

カンケンテクノ㈱の公式ウェブサイトに掲載されている主要取引先のリストを拝見すると、有名な大企業が多く掲載されています。

それも日本国内だけでなく、海外企業でも半導体のトップメーカーが名を連ねています。

カンケンテクノ㈱には、世界中のメーカーから求められる高い技術力と信用があることが伺えます。

以下に、カンケンテクノの主要取引先の一部を抜粋します。

取引先会社名 取引先の事業の特徴 取引先会社の所属する国
キオクシア(株) 半導体メモリに強い 日本
信越半導体(株) 半導体ウエハ世界大手 日本
(株)SUMCO 半導体ウエハ世界大手 日本
ソニー(株) CMOSセンサ世界大手 日本
(株)ディスコ ウエハ切り出し装置に大きな強み 日本
東京エレクトロン(株) 半導体製造装置の世界大手 日本
サムスン電子

Samsung Electronics

半導体メモリ世界トップ 韓国
TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company) 半導体ファウンドリ世界大手 台湾

カンケンテクノの拠点

本社

〒617-0833 京都府長岡京市神足太田30-2

工場

本社工場

〒617-0833 京都府長岡京市神足太田30-2

大東工場

〒574-0052 大阪府大東市新田北町5-32

魚津工場

〒937-0015 富山県魚津市東山738

事業所・出張所・海外子会社

日本全国で17ヶ所の事業所・出張所があります。

海外子会社は21社と国内の事業所・出張所よりも多く存在しています。

熊本へ新たな工場設立へ

半導体業界の巨人・TSMC(台湾)が熊本県への工場進出を決めたことを受け、カンケンテクノ㈱も熊本への拠点拡大を行う、というニュースも入っています。