半導体プロセス

DRY(ドライ)エッチングのEPD技術:高精度化を支えるキーテクノロジー

半導体製造において、DRYエッチングは微細な回路パターンを形成するための重要なプロセスです。そして、その精度を左右する重要な要素の一つがEPD(End Point Detection:終点検出)です。

EPDは、エッチングプロセスが完了した時点を正確に検出する技術です。

エッチングが不足すると回路パターンが形成されず、エッチングが過剰になると下地が損傷してしまうため、高精度なEPD技術が歩留まり向上に不可欠です。

DRYエッチングにおけるEPD手法としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。

  • 光学式EPD: プラズマ発光分光法、反射分光法など、光学的特性の変化を捉えて終点を検出する方法。
  • 質量分析法: エッチングによって生成されるガス成分を分析し、終点を検出する方法。
  • その他: プラズマパラメータの変化を検出する方法など。

近年では、より高精度なEPDを実現するために、AIや機械学習を活用した手法も開発が進められています。これらの技術により、エッチングプロセス中の様々なデータをリアルタイムに解析し、終点をより正確に予測することが可能になります。

DRYエッチングに関連の深い世界的企業

DRYエッチング装置やEPD技術において、世界をリードする企業としては、以下の様な企業が挙げられます。

  • 東京エレクトロン: 世界トップクラスの半導体製造装置メーカー。DRYエッチング装置においても高いシェアを誇り、最先端のEPD技術を開発しています。
  • ラムリサーチ: 米国に本社を置く半導体製造装置メーカー。 高性能なDRYエッチング装置とEPD技術で知られています。
  • 日立ハイテク: 日本の総合電機メーカー。 電子顕微鏡や分析装置など、半導体製造に欠かせない装置を幅広く製造しており、DRYエッチング装置やEPD技術も提供しています。
  • アプライドマテリアルズ: 米国に本社を置く、世界最大手の半導体製造装置メーカー。 DRYエッチング装置を含む、幅広い製品ポートフォリオを有しています。

これらの企業は、半導体製造の微細化・高集積化に伴い、より高度なDRYエッチング技術およびEPD技術の開発に日々取り組んでいます。

まとめ

DRYエッチングにおけるEPD技術は、半導体製造の歩留まり向上に欠かせない重要な技術です。今後も、AIや機械学習などの技術革新により、更なる高精度化が期待されます。

注記: この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の企業や製品を推奨するものではありません。