半導体の理論

「ソルダーレジスト」と「レジスト」の違い

「ソルダーレジスト」と「レジスト」の用語は、名前が似ているため混同されることがありますが、実態はまったくの別物です。

以下にそれぞれの用語の一般的な意味を説明します。

ソルダーレジスト(Solder Resist)

ソルダーレジストは、主に電子基板製造において使用される材料です。

これは、基板上の特定の部分をはんだ付けから保護し、不必要なはんだ付けを防ぐ役割を果たします。

ソルダーレジストは通常、液状の状態で基板に塗布され、その後硬化させます。

これにより、はんだ付けする必要のある箇所以外の部分が覆われ、はんだが付着しないようになります。

このプロセスは、電子機器の信頼性と性能を向上させるために重要です。

ソルダーレジストのテレビCMで広告している会社があります。

それが太陽ホールディングスという会社です。

このCMをみて、ソルダーレジストという単語を初めて知った、初めて認知した、という人も多いと思います。

宇宙空間にふわふわと人が浮いていて、ソルダーレジストの重要性を伝えてくれるインパクトのあるテレビCMでした。

太陽ホールディングスのサイトリンクはこちら。

レジスト(Resist):

「レジスト」は、写真技術や微細加工工程で使用される光硬化性の材料を指します。

「レジスト」は「フォトレジスト」と呼ばれることもあります。

つまり、「レジスト」と「フォトレジスト」は同じ意味です。

半導体という文脈で「レジスト」といえば、基本的にソルダーレジストではなく、「レジスト(またはフォトレジスト)」のことを意味することが多いです。

レジストは、リソグラフィ(写真製版)工程で、特定のパターンを形成するのに利用されます。

半導体製造や印刷回路基板(PCB)の製造などの分野では欠かせない重要な材料の一つです。。