インテル(Intel Corporation)は2026年4月23日、Q1 2026(2026年1〜3月期)の業績を発表しました。

市場予想を大幅に超える売上・利益となり、長らく苦境が続いていたIntelの「復活」を印象づける決算となりました。

Q1 2026決算ハイライト

  • 売上高:136億ドル(前年同期比 +7%)
  • 市場予想との比較:アナリスト予想123億ドルを約14億ドル上回る
  • 調整後EPS(1株利益):0.29ドル ※予想は0.01ドル
  • Q2売上ガイダンス:138〜148億ドル(予想の118億ドルを大幅上回る)

株式市場の反応は劇的で、発表後の時間外取引でIntelの株価は最大28%急騰しました。

セグメント別業績の分析

①データセンター・AI部門(DCAI):最大の成長ドライバー

  • 売上:51億ドル(前年同期比 +22%)
  • 内容:Xeon CPU・AI推論向けGaudi AIアクセラレーターの販売

データセンター向けXeon CPUの出荷増加と、AI推論需要に対応したGaudi 3の採用拡大が牽引役となりました。AIに関連するビジネス全体は売上全体の60%を占め、前年同期比で40%成長しています。

②クライアント・コンピューティング部門(CCG)

PC向けCPU(Core Ultra・Panther Lake)の販売が堅調を維持。AIを活用するPC(AI PC)向けNPU(ニューラルプロセッシングユニット)内蔵CPUの需要が伸びています。

③Intel Foundry(製造部門)

  • 売上:54億ドル(前四半期比 +20%)
  • 営業損失:24億ドル(赤字継続)

Intel Foundryの売上は前四半期から20%増加し成長軌道に乗っていますが、製造設備の償却・18Aの立ち上げコストが重く、営業段階では依然として大幅な赤字です。

市場予想を上回った背景

AI PC需要の回復

Windows 11のAI機能(Copilot+)対応PCの買い替え需要が想定以上のペースで進み、AI PC向けCore Ultra(Lunar Lake・Arrow Lake)の出荷が好調でした。

データセンターのAI投資継続

Amazon・Microsoft・Google・Metaなどのハイパースケーラーによるデータセンター向け設備投資が高水準を維持しており、IntelのXeon CPUへの需要を下支えしました。

Apple・TSMC依存脱却の期待感

Intel Foundryのファウンドリ事業へのApple参入が発表されたことで、IFSの将来性への信頼感が高まり、株価の上昇圧力になりました。

Q2 2026ガイダンスの評価

Q2の売上ガイダンス(138〜148億ドル)は、アナリスト予想の118億ドルを大幅に上回っています。

Clearwater Forest(E-core特化型次世代Xeon、18Aプロセス製造)の初期出荷が2026年Q4に予定されており、下期に向けてさらなる業績改善が期待されています。

課題:Intel Foundryの赤字解消がカギ

好決算の一方で、Intel Foundryの24億ドルの営業赤字は継続しています。

18Aの製造歩留まり(良品率)がまだ採算ラインに達しておらず、黒字化には2026年末〜2027年以降がかかる見通しです。この点が今後の投資家の最大の注目ポイントです。

まとめ

Intel Q1 2026決算は、売上・EPS・Q2ガイダンスのすべてで市場予想を超える内容となり、株価28%急騰という市場の強い反応を引き出しました。

AI関連事業が全体の60%・前年比40%増というデータは、IntelがAI時代への対応を進めていることを示しており、2025年の苦境から着実に立ち直りつつある姿が確認されました。

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